鹿児島県肝属郡肝付町後田
事業主:ソーラーシティジャパン
施主 :サンシティジャパン
使用工法:クリアシールド・システム
54kwの分譲太陽光発電所を16区画建設中で、全ての太陽光パネルの表面ガラスにクリアシールドが指定されている。現在、7区画が設置済みで、その内、4区画がクリアシールド処理済み、3区画が未処理である。
1区画当たりのクリアシールド施工面積は約350㎡で、16区画では計5600㎡に及ぶ。
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未処理区画の発電量が明白に低下したので、行ってみると、桜島の火山灰を被っていた。雨が降っても流されずに残り、太陽光の透過を妨げている。桜島までの距離は約40km。
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一方、クリアシールド処理した区画は、火山灰が固着せず、雨に流されて、当初の発電量を維持していた。
鹿児島県鹿児島市 公立学校共済組合鹿児島宿泊所
設計:類設計室・東条設計JV
施工:鹿島・東急ほかJV
クリアシールド施工:2000年
直前が錦江湾と桜島で塩害と火山灰の影響を直接受ける悪条件である。海側の窓ガラス外部約1000㎡が新築時に現場でクリアシールド処理された。
12年後に簡単な追跡調査を行ったところ、全般的にガラスは非常にきれいで、ホテルのご担当の方によれば、火山灰が付着しても簡単な水洗いで残滓無く落ちるとのこと。
業者による定期クリーニングは年2回であるが、噴火により火山灰で汚れた場合は適宜ホテルのスタッフがクリーニングしている。
火山灰のためか、鹿児島にはガラスを多用した建物が少ないようである。クリアシールドがメンテナンスの軽減とガラスの保護に長期的効果があることが実証されたといえる。
非常に高度の撥水性を未だに維持している。ただし、ガラスの下部や植栽の近くでは軽度の汚損が認められた。